あなたがまだ今の職場になじんでいないようでしたら、「仕事で失敗したら……」と考えるだけで心がキリキリと痛むことでしょう。もしくは、あなたは会社から大役を任されて、この仕事に「失敗は許されない」と気を張りつめているのかもしれません。どちらも同じことで「仕事で失敗したら」を考えています。「仕事で失敗したら……」と、そう考えている人は、今もうすでに仕事を失敗に向かわせています。じっさいに心がキリキリと痛むような現実が、それを教えてくれますね。
「仕事で失敗したら」を考えてはなりません!そう考えれば考えるほど仕事を失敗に向かわせることになるからです。考えるべきことは「私は必ず仕事で成功する」です。すると身体は、失敗を考えて心がキリキリと痛んでいたのとは反対にイキイキとなり仕事に成功するよう導かれます。
そもそも人はなぜ「仕事で失敗したら」を考えてしまうのでしょうか。このわけを知ると、仕事の真の成功も遠くはありません!
人が「仕事で失敗したら」を考えるのはどうして?
人が「仕事で失敗したら」を考えるわけは、それが実は「きもちいいこと」だからです。いいかえるなら、まだ仕事で失敗していない「今の自分」と、仕事で失敗したときの「仮の自分」とを比べてみて、前者の「今の自分」に満足できるからです。
これを具体的にわかりやすく”ケーキづくり”でたとえてみましょう。ケーキづくりにおける失敗を考えると、ケーキを「焼きすぎた」とか「分量まちがえた」などの失敗を挙げられます。こうした失敗を考えると、上司から怒られるさまや、お店に迷惑をかけて申し訳ないさまを思い浮かべることができます。けれども、じっさいには(結果として)仕事で失敗しているわけではなく、ただ「仕事で失敗したら」という自分の仮の姿を思い浮かべているにすぎません。ここで「今の自分」と「ケーキづくりに失敗した自分」とを比べてみて、前者の「今の自分」にきもちよさを見出すのです。つまりまだ失敗していない「今の自分」にホッとして安心するわけです。
これは「こわいこわい」といいながら高い所に登って、降りたときにホッと安心するのと同じようなことです。つまり二人の自分を比べてみて「今の自分」に満足したわけです。
まとめると、人が「仕事で失敗したら」を考えるわけは、それが「今の自分」にきもちよさをもたらすことだからです。これは結果としてまだ仕事で失敗しているわけではありません。しかし「失敗したら」を考えれば考えるほど自分を仕事の失敗に向かわせてしまうので、このように考えてはいけません。
仕事で成功したらを考えると、どうなる?
同じことです。たとえあなたが「仕事で成功したら」を考えてみても、それは「失敗したら」を考えるのと同じことです。ただ、どちらかといえば、「失敗したら」よりも「成功したら」を考えるほうが楽しく、やる気を引き出せますから、あなたを成功に向かわせることになります。
しかし、どちらの考え方も願望の渦潮に巻き込まれているだけのものです。仕事で成功するためには渦潮に巻き込まれるのではなく、自分が潮の流れをつくる、つまり自分が仕事で成功している姿をありありと思い描くことです。
「私は必ず仕事に成功する」を考えると、どうなる?
あなたは必ず仕事に成功します。なぜなら、思うことは行動となり外にあらわれるからです。好きな人を前にすると「声音」や「しぐさ」が気にしないでも変わりますよね。もしあなたが仕事で成功している姿をありありと思い描くなら、それがことばとなり行動となりあらわれ、まわりの人はそのただならぬ凄みを感じとり、あなたを成功に導いてくれます。
仕事で失敗したらを考えるほど損をする【まとめ】
人が「仕事で失敗したら」を考えるわけは、それが今の自分にきもちよさをもたらすからです。じっさいには仕事で失敗しているわけではありませんが、「今の自分」と「仕事で失敗したときの仮の自分」とを比べてみて、前者の「今の自分」に満足をするからです。しかし、あなたが「仕事で失敗したら」を考えれば考えるほど、心がキリキリと痛むような現実が教えてくれるように、仕事を失敗に向かわせています。つまり失敗を考えるほど損をしているわけです。だから今、考えるべきことは「私は必ず仕事に成功する」です。そう考えることで、ことばと行動とが成功に導かれるように変わり、じっさいに仕事に成功するのです。
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