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マジで自分をモチベート!それは行動経済学に頼るしかない

この記事は約6分で読めます。

成功する人とそうでない人とのちがいとは、自分をモチベートできるかいなか、でしょうか。「モチベート」というのは、いい換えると、みずからを動機づけたり、行動に駆り立てたりすることで、何があっても旗を目ざして道を進もうとするようなことです。だれもがモチベートできる力をもっています。しかし毎日の生活に疲れてしまい、モチベートをはじめる前からすでにくたびれて、力を出せないでいる、そういう人が多いようです。そこでひとつ、行動経済学というのに頼って、よりたやすく自分をモチベートできるすべを学んでみましょう!

 

そもそもモチベートとは何か?

先に述べたように、モチベート(Motivate)とは、何かを目指そうとみずからを動機づける、行動に駆り立てる、また、目標に至るまでの障壁を乗り越えようとみずからを奮い起こす、そのような心構えをつくる、などといい換えることができることばです。モチベート(Motivate)の末に「ion」を加えて名詞としたものがモチベーション(Motivation)です。

 

モチベートの使い方

「モチベート」という語をあえて用いるのは、カタカナでくことで「考えるよりも、やろう、身体を動かそう!」という感じを醸し出せるからです。友だちの間ではつかえるのですが、公の場ではつかえない語です。

モチベートはどのような語と組み合わせられているのか、そのコロケーション(連結語)を調べてみても見つけることはできませんでした。そのため、私が次のようにつくりました。


 

 

いいですか、成功の秘訣は「自分をモチベート」よ、忘れずにね!

この大自然に私はモチベートされ、あの大作『モチベーション・マネジメント』を著したのであった。

「モチベートする」という表現はおかしい。動詞と動詞とを連ねるなんて不自然だよ。僕たちは「ランする」なんて言わないだろう?あえて言うなら「ランニングする」だ。モチベートなら「モチベーティングする」と言わなきゃね。


 

この3の男が言うように、モチベートは動詞で、そこにさらに「する」という動詞を添えると、おかしく感じます。とりあえずモチベートの使い方は「自分をモチベート!」というように目的語に添えるか、「この大自然にモチベートされた」のように受動態に変えるかでしょうか。

 

モチベートと行動経済学について

自分を行動に駆り立てるモチベートは、勉強や仕事、ダイエットなどの成功に欠かせません。このモチベートのすべを学ぶのにふさわしいことが行動経済学です。

行動経済学とは何かを調べると、Wikipediaには

行動経済学(英: behavioral economics)とは、経済学の数学モデルに心理学的に観察された事実を取り入れていく研究手法である

とあります。

私は「そもそも経済とは何か」で頭をかしげてしまうのですが、よく考えると経済とは何らかの健康状態をあらわすようなことです。日本経済というと日本の健康状態をイメージできます。そして行動というのは、その字面をみると、人が重いものを動かして道をゆくこと、そのさまをイメージできることです。行動と経済という二つのイメージを合わせると、人々の行動がいかに一つの町、一つの国の健康状態に結びつくかという考えに至ります。そういう研究を総じて行動経済学というのでしょう。

 

自分をモチベート!の行動経済学的やり方

行動経済学を学ぶことで、一つの町、一つの国の健康状態に影響を与えられる、そのような行動ができる、そう私は思います。

行動経済学の本を読んでみると、そこには「自分をモチベート!」にふさわしいことが書かれています。そのいくつかをざっくばらんにお伝えしますので、それをつかってあなたは、家の経済や町の経済、いやもっと大きな国の経済(日本)の役に立つことができるでしょう!

 

多数派のマネをやめよう、損失回避1

損失回避とは、得ることよりも失うことを嫌う人の心のはたらきをいいます。あなたが何か続けていたことを「もうダメ」と諦めそうになったとき、それはほぼすべての人が頭をぶつける壁、それにぶつかったのです。たいていの人は頭をぶつけてしょげて帰ります。それは健全なことであって、もし多くの人が壁を突き破るようなら、世の中はめちゃくちゃになり、壁を突き破ったところにある富と力とをだれもが得ることになるでしょう。壁に頭をぶつけて「もうダメ」としょげて帰るなら群れに埋もれるだけ。ですから痛みを伴ってでも、少しむちゃなことを冒して、損失を被ってでも突き進むのです。

 

捨てなければゴミだめの生活を、損失回避2

給料が一万円上がったときの喜びよりも、下がったときの悲しさに、人は心を動かされます。買ったものを捨てづらいのは、失うものに心を大きく痛めるからです。しかし、ものを捨てないことは自分が今に囚われていることを決めているので、道を拓けない!

 

勇気をもった選択を、極端回避性

松竹梅と選べるものが三つあるとき、とりわけ好みのものがなければ、人は端っこの〈松〉と〈梅〉とを選ぶのではなく、まん中の〈竹〉を選びます。それでは群れに埋もれるだけで、自分の好きなものを分からず選べなくなってしまいます。

 

先延ばしよ、さらば、コミットメント

コミットメント(commitment)とは、「罪人を刑務所に送ること」、「引き渡す」、「委ねる」、などの意味をもつことばです。刑務所では囚人のやることを決められているでしょう。それだから物事を先延ばせません。コミットメントのやり方には、締め切りを決めること、決めたことをやると誓うこと、告げること、それを親や友だちに伝えること、などがあります。

 

優秀な人とつき合え、ピア効果

ピア効果は同僚効果ともいわれ、あなたとつき合う同僚(ピア)が優秀な人であると、あなたもよりいっそう優秀になってゆく、しかし同僚が怠けものであると、かえってあなたは怠けてしまう、そういう効果をもつようです。

優秀な選手がチームに移籍してくると、元からいた選手たちのタイムが向上する。

行動経済学の使い方』大竹文雄

このことはスポーツに勤しんでいた人ならだれもが感じられることです。似たものは似たものとくっつきたがるので、あなたが今の自分を良くも悪くも変えたいなら、そこを離れることです。周りに優秀な人を見つけることができないなら、独りになること。優秀な人の見分けかたは、その人の行いを見て直観するかどうかです。

 

まとめ

「モチベート」というのは、みずからを動機づけたり、行動に駆り立てたりすることです。仕事や勉強やダイエットなど、およそあらゆる分野の成功に欠かせないこのモチベートのすべを、私たちは行動経済学から学ぶことができます。経済とは健康状態をあらわすようなものですから、一つの町や国の健康をどのような行動でいかに活き活きとさせられるかを、この学問で身につけられるのです。いわんやそれは一人の人を活き活きとさせることも。優秀な人とつきあうピア効果や、締め切りを設け先延ばしにとどめをさすコミットメントなど、自分をモチベートのすべとして、たやすく今すぐにでも活かすことができるでしょう。

 

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