子曰く、仁遠からんや。我仁を欲すれば、斯ち仁至る。
【老先生の教え。仁(人の道)は難しい徳であろうか。(そのようなことはない。)己がそうでありたいと志せば、ただちにその境地に達するのだ。】
もし無気力になったときには、だれか助けてほしい、私にみなぎる気力をください、そう心のなかで祈ります。祈ることでだれかが手を差し伸べてくれることはないけれども、「今を変えたい」という力強い思いをじぶんのなかにもつことができます。思考は現実化する(行動にあらわれる)ので、そういう力強い思いをもつなら気力が勢い出るようになります。
無気力になったときにすることを、そのわけとともに本文にまとめています。文をよむ気力もないようでしたら、目次をよむだけで、それを試してみてください。
祈ること|「今を変えたい」と思うこと
無気力になったときにすることは、まず、祈ることです。「みなぎる気力をください」と祈り、そうして「今を変えたい」という強い思いをもちます。この心のなかの思いは外にあらわれるのでーーこれはたとえば好きだと思う人の前では髪形を気にするようなことでーー今を変えたいという力強い思いをもつと身体も然りと気力にみなぎるようになります。
歩くこと|人のリズムに適うこと
無気力になったときには、祈ったあとで、とりあえず歩くことです!人も星も、犬も猫も、生ける物の本質というのは各々のリズムで動くことで、地球のプレートもゆったりと動いています。
歩くことは人のリズムに適うことです。医学の父ヒポクラテスは「歩くことは人間にとって最良の薬」といいのこしています。歩くことで人は、身体を整えることができ、人がするべき仕事である「発見と創造」に勢いよくなれます。さまざまな発見と創造とが積み重ねられることによって、そうして人の集まる社会も、ゆっくりと動いています。
家のなかでごろごろとしていたり、じっと座っているというのは人あるまじき動きですので、無気力になってしまうのも当然かもしれません。犬も猫も無気力になることはないでしょう?
スマートフォンとのつきあいを見直すこと
2007年にIPhone(スマートフォン)が社会にあらわれました。社会全体にとっては、スマホとは突然変異のウイルスのようなもので、人々という一人一人の免疫体は、いまも苦しく戦い抗うているようです。
まだ人は、スマートフォンを使い慣れておらず、その凄まじき力に消されかかっているように思います。社会に蔓延る無気力のもとは「スマートフォン(ないしパソコン)」だと考えられるので、無気力をあらためるにはスマートフォンとのつきあいを見直すことも重要です。
寝る2~3時間前から、ブルーライトを浴びない
スマートフォンとのつきあいを見直すことをいいかえるなら、スマートフォンから発せられるブルーライトとのつきあいを控えることです。
テレビ、パソコン、スマートフォン、そのほかさまざまな光源からブルーライトは放たれています。ブルーライトは波長が短く、紫外線に最もちかいエネルギーの強い光で、朝に浴びると体内時計を整えられ、夜に浴びると体内時計を狂わせるといわれています。
古くより人は朝起きてから陽の光を浴びます。それが人のリズムです。しかし夜になって陽の光にちかいブルーライトを浴びると、人のリズムは乱れることになります。そうして人は、人がするべき創造と発見という仕事に手をつけられず、しだいに無気力になってしまうのです。むづかしいかもしれませんが、少なくとも寝る2時間前からはブルーライトを浴びることをやめましょう!スマホの設定を「夜間モード」に切り替え、ブルーライトカットメガネをかけるだけで、明日のじぶんの体調に喜ぶことになります。
健康な成人の体内時計は、24時間の睡眠覚醒サイクルに従います。朝日が昇ると、体はコルチゾールを生成します。コルチゾールは、目を覚まし、注意を喚起するホルモンです。日光が薄れると、体は別のホルモンであるメラトニンを放出し、眠気を引き起こします。
休むこと|目を瞑り、息を吸って、吐くこと
無気力になったときに尤もしてはならないことは、だらだらとスマートフォンをながめることです。たくさんの情報を頭に蓄えると、頭は肥え太り、いったい何をしていいのかを分からなくなります。
心理学の言葉を借りるなら「選択のパラドックス」が起きています。人は何か選べるものが多いほど、かえって選べず、動けなくなり、しかも不幸になるのです。
スマートフォンを見るその目を瞑って、ゆっくりと息を吸い、深く吐くと、気力もじわりと湧いて出てきます。
何をするかを紙に書くこと
何をするかを紙に書くこと、それでもうすでに動いているのであって、無気力なるものから抜け出せています!
小さなことからはじめると、はっと気づいたときには大掃除をしていた、ということもあります。乗り物でも何でも、はじめの勢いこそささやかですが、だんだんに勢い凄まじくなるのです!
まとめ
無気力になったときにすることは、まず、祈ることです。「今を変えたい」という強い思いをもつと身体も気力にみなぎるようになります。それから歩くことは人にふさわしいリズムでしょうから、犬や猫が無気力にならないように、人も歩けば(人のリズムに従えば)無気力にならないでしょう。
社会にスマートフォンがあらわれてから、まだ間もあまりなく、人々はそれを使い慣れていないようです。夜の、眠るなるべく2時間前からはスマートフォン(テレビやパソコンも!)をながめないようにすること。むずかしいようでしたら設定画面から「夜間モード」に切り替えること、またはブルーライトカットめがねをかけること。無気力になったときには何もせず休むことも必要です。何をするのかを紙に書き出せば、もうすでに、あなたは無気力なるものから抜け出せています。
関連するもの:
コメント
[…] […]